ボールと共に飛んでいく。
そんなキャッチャーを見ました。
とても寒い日でした。
ずっと同じ体制で撮影をする私は、がくがくと震えるほどの寒さでしたが、見ていると思わず熱くなるような選手がいました。
オール千代田のキャッチャー堀くんです。
この日は何度もキャッチャーフライを捕っていました。
頭で考えるよりも、体が先に飛んでいく。
そんな捕り方です。
キャッチャーフライを捕ろうとするとき、その子の気持ちがカメラ越しに聞こえます。
「捕れるかな」
「これは捕れない!」
「一応動いておこうかな」
「あー、どうしよう!」
「ファールだし・・・」
(幻聴かもしれません笑)
もちろん、真上に上がったらみんな迷わず捕るでしょう。
でも、走ってまで捕る子は少ないように感じます。(捕れないを含め)
ポン!と打ちあがったと同時に、すぐに飛ぶように捕りに行く堀くんの姿に感動しました。
転んじゃうんじゃない?
バックネットにぶつかっちゃうんじゃない?
見ている方がドキドキしてしまうくらいに、早いタイミングで。
写真の1枚には捕った後にしっかりとボールを確認する姿も。
真剣な良い表情。
何度見ても感動します。
人を感動させるのは、「上手」だからではないですよね。
一生懸命な姿に感動するのだと思います。
拾い損ねても捕ろうとして必死にボールを追う姿はどんな風に撮っても素敵。
私はいつもそう思っています。
選手のみなさん、私をどこかの試合で見かけたら、いつでも声をかけてください。
頑張った泥んこの顔で笑顔を見せてください。
きっと最高な1枚になります。
撮影日 12月2日 選抜交流試合にて